その走破性とエンジン音にやられた。バス釣り夫婦がハマったオフロードラジコン

「ライフスタイル×クルマ×Jackery」をテーマに、多種多様なアウトドアアクティビティを楽しむ人と、そこで活躍するJackery製品にスポットを当てる連載企画。

今回取材に協力いただいたのは、釣具メーカー代表の白川友也さんと、奥様の亜希子さん。業界では有名なビッグベイトの火付け役ですが、本稿の主題は釣りではなく、白川さんご夫婦がどハマりしている「ハチイチバギー」と呼ばれるラジコン。琵琶湖にほど近い秘密のラジコンサーキットにて、その魅力と楽しみ方について話を伺いました。

誰にも邪魔されず趣味に打ち込める
フィッシングブランドの保養所兼秘密基地

琵琶湖の北側に位置する海津エリアは、別荘やキャンプ場が点在する緑豊かな湖岸の街。今回訪れた「ANGLERS CAMP」も、雄々しいメタセコイアの並木道が続くのどかな町外れにありました。この場所は、取材に協力してくれた白川友也さんが代表を務める釣具メーカー「DRT」が立ち上げたプライベートキャンプ場。秋雨が通り抜けた時雨月の午後、木々に囲まれた場内に響いてたエンジン音は、田舎町の牧歌的BGMであるチェーンソーの音でも、刈払機の音でもありませんでした。

 その正体はエンジンRCバギー。グロー燃料を餌に小さな2ストロークエンジンが甲高く吠え、1/8スケールのマシンが飛沫をあげながらコースを疾走していました。

そう、このキャンプ場の特徴はキャンプとラジコンを掛け合わせた「ラジキャン」が楽しめること。日本にはコース併設のキャンプ場が数箇所あるそうですが、大きな音が出るエンジンカーを走らせることができて、なおかつテントも張れるとなると、ここが日本で唯一の場所だろうとのこと。

「隣に太陽光発電の施設と道路があるだけで、周りは何もない環境。景観的にもソーラーパネルが並ぶ場所の近くの土地をわざわざ買う人も僕たち以外にいないので、エンジンカーを走らせてても問題なし。現在はプライベートキャンプ場ですが、いつかお客さんを呼んだとしても、騒音問題に悩まされなくてすみます」と、友也さんは笑顔で語ります。

アイデアソースは、友也さんがサンフランシスコの旅の途中で見かけたRVパーク。セコイヤの木々や山並みの自然も相まって、キャンプ場を作るには良い雰囲気だと踏み、勢いでこの土地を購入したといいます。

DRTは琵琶湖のお膝元・滋賀県大津市発の気鋭釣具メーカーで、バス釣り用のルアー、ロッド、フィッシングギアで人気。もちろん釣りとキャンプの親和性は誰も疑いようもないですが、しかしDRTが作ったANGLERS CAMPに、なぜこんな広大なラジコンコースが? というか、そもそもなぜラジコン? 率直に浮かんだ疑問を、白川さん夫婦に投げかけてみました。

コロナ禍で巡り合った釣り以外の楽しみ
夫婦ともに童心に戻れる趣味としてのラジコン

「パンデミックが始まって最初の頃は、不要不急の外出は自粛しなくてはならなかったので、僕たちも釣りにも行きづらくなって。そんな時に、元ラジコンショップで今は釣具屋をやっている知り合いが、ラジコンをワンセットプレゼントしてくれたんですよ。前から気になってはいたんですが、やってみたらまんまとハマりしました(笑)」

 友也さんは今年で45歳。子どもの頃に「タミヤRCカーグランプリ」(テレビ東京系で放送されていた、タミヤ提供の番組)を観て育った世代で、実際に子どものころにラジコンで遊んだ経験もあったそう。現在のラジコンシーンの中ではそうしたリターン組も多く、特にコロナ禍のサーキットには童心を持った大人たちが集まっていたといいます。

 「僕が頂いたのはタミヤのランチボックスという、1/12スケールのオフロードカー。庭先で走らせてみて楽しんでいたんですが、ラジコンコースが近所にあることを知って、実際に行ってみたんです。そしたら、そこは1/8スケールのバギー、通称ハチイチと呼ばれるエンジンカー専用のコースで、同じラジコンでも自分たちが持ってるものとは全く別物のマシンが疾走していたんですよ。だけどその走破性能や、エンジンの音、オイルのにおいにやられて。すぐにハチイチを買いに行きました」

ハチイチは大音量を奏でながら疾走する姿を見るのも楽しく、機敏な動きを操作するのも楽しく、しかも全てのパーツでカスタマイズ性が高いのが魅力。金額はかさむものの、釣りに比べたら出費は少ないと自分に言い聞かせ、友也さんは思いっきりのめり込んでいったそうです。

 ラジコンを始めてから約3年。すでに白川家には20台以上のラジコンがあるそうですが、ハマったのは友也さんだけでなく奥さまの亜希子さんも同様でした。

 「走らせるのもそうなんですが、カスタムしたりカラーリングにこだわったりするのが楽しくて。私もバス釣りが大好きなのですが、夫婦揃って釣りそっちのけでラジコンをいじっている時期もありましたね。熱を上げすぎて、しまいには私主宰で『VilicomBararks(ビリコンバラークス)』というラジコンギアブランドを立ち上げました(笑)。このブランド名は当時まだ会話もままならない娘に考えてもらったもので、特にその言葉に意味はないんですけどね」

パンクバンド的な響きが感じられる「ビリコンバラークス」は、50s〜00sのストリートカルチャーをバックボーンにデザインしたアイテムを展開。現在はTシャツやパーカーなどのアパレル、ハチイチ用のデカールがラインナップしていて、パーツ関係も製品化に向けて磨きをかけているそうです。

「もともと僕がDRTを始めたのも趣味でロッドを作り始めたのがキッカケですが、なんだか夫婦揃って無鉄砲にやっちゃうんですよね。最初は自己満足でも、その結果誰かが喜んでくれたら良いなって思ってるんですよね」と友也さん。

Jackeryで広がる可能性
趣味も仕事もより快適に

仕事でもプライベートでも一日中外で過ごすことも多い白川夫婦にとって、Jackeryのポータブル電源「300 Plus」はなくてはならない存在です。特にラジコンはマシン本体とプロポの双方にバッテリーを使うので、電源の有無は死活問題。ANGLERS CAMPでは電源や水道などのインフラが整っているから心配はいりませんが、他の場所でラジコンキャンプする際はポータブル電源は必須だと言います。

「ラジコンをするときは何本もバッテリーは持っていくんですけど、長い時間コースに滞在して走らせるなら、常に使い終わったものを充電しておかないとバッテリーを使い尽くしてしまいます。それに、Li-Poバッテリーは扱いが難しいので、常に充電器を見ておいた方が良いんです。それを思うと目が届くところで充電ができるっていうのはかなりメリットが大きいんですよ。それに、ピット作業では電動工具もよく使うので、ラジコンを充電する以外にもポータブル電源は欠かせません」と友也さん。

「『300 Plus』はクルマに置いてても邪魔にならないし、私でも持ち運べるから嬉しいですね。仕事だとイベント出展時に決済のためにモバイル機器は必要ですし、釣りをしているときも常にGoProで動画を撮っているので、どこでも充電できてかなり助かってます。あとスマホもそうですけど、うちは燃料式のランタンとかはあまり使わず、充電式のキャンプギアが多いので、普通にキャンプの時に救われてるんですよ」と、亜希子さんも太鼓判を押しています。 

そんなJackeryヘビーユーザー白川家ですが、近日中に高出力モデルの2000 Plusを購入予定とのこと。その理由は「屋外でラジコンを楽しんだ後に、コンプレッサーを使ってラジコンの汚れを落としたり、メンテナンスを劇的に楽なものにしてくれるから」。マシンへの愛情は天井知らずのようです。

好きなものにはトコトン忠実
ライフスタイルの母艦としてのクルマ

何にでもこだわりを持ちたい白川ファミリーであるから、当然クルマにかける情熱も並ではありません。仕事でのトランスポーターであり、日常生活では足グルマ。そして釣りやキャンプ、ラジコンなどの趣味の時は秘密基地として使われているのが、このフォルクスワーゲン T6.1 カリフォルニア。日本での展開はされていないため並行輸入したものを購入したそうです。

「僕は割とクルマが好きで、その時々のライフスタイルに合わせて乗り換えてきました。一番昔から遡ると、サニートラックに始まり、シビックシャトル、シビックと乗り継ぎ、いったん軽に。そのあとDRTを始めてからキャラバン、ハイエースと大きいのに乗り、一回旧車に乗りたくなった時期がレンジローバー、グロリアバン、テラノ、そして今はT6.1と、妻用にワーゲンのシロッコを所有しています」と友也さん。

その愛車遍歴からもスタイルと歴史が感じられますが、現在の気分は快適さ。仕事でも活躍する機能性を持ちながら、娘さんと家族3人でキャンプも楽しめる現代的なキャンパーバンが選ばれました。白川家のT6.1は、「カリフォルニア オーシャン」というグレード。電動開閉のポップアップルーフやサイドオーニングも標準搭載で、リアゲートにアウトドアチェアが2脚収納されているというのも特徴です。

またインテリアには2口のガスコンロ、30Lの清水タンク搭載のシンク、45Lの容量を誇る冷蔵庫も搭載。車内の随所に収納を備えているので、イベント出展時に頼れる相棒となっています。

「テント泊も好きですし、ANGLERS CAMPでもウッドデッキにテントを張って泊まることも可能。だけど設営も撤収も楽なので、この車にしてからは車中泊が増えました。結構クルマは好きで買い替えたい派ですが、これはしばらく手放せなさそうです。幸い今はラジコンがあるので、ボディを取り替えて自分を満足させています(笑)」

ラジコンを始めたことで生まれた新たな視点
仕事にも良い影響が生まれている

DRTでは友也さんが代表を務め、亜希子さんも社の一員。夫婦で趣味を仕事にしていますが、ラジコンを始めたことで本業にも良い影響が出てきたともいいます。

「妻もブランドこそ始めましたが、僕たちにとってラジコンは仕事から完全に離れて楽しめる趣味らしい趣味です。バス釣りも大好きなんですが、釣りをしている間は『ユーザーに楽しんでもらえるモノを作りたい』という仕事の視点が常にあるため、仕事と趣味の境界が曖昧になってしまいます。ラジコンを始めてから感じるのは、仕事のモチベーションを維持するために全く別のことをやるのが良いってこと。ラジコンは子どもの遊びみたいなのに大人が本気で打ち込める。結構細かいので苦労する部分も多いのですが、それでも癒しの時間になってるので、きっと僕たちの性に合ってるんでしょうね」

「とはいえ、私はラジコンをやってると釣具の開発のヒントになることだらけだと思うんです。例えばハチイチは視認性を高めるような派手なカラーリングをしますが、ルアーだって一緒ですよね。ラジコンのボディは裏から塗って色を重ねていくけど、ルアーは表から塗っていく。デカールで飾るとかちょっとの違いがありますが、そのちょっとした発想の転換が良い刺激になったりするんですよ」と亜希子さん。

趣味ではあるものの、結局いい意味で仕事に通じる部分もあると指摘します。

「確かにラジコンって普段僕たちが作っている製品と共通点が多いんですよね。例えばうちって大きなバスを狙うビッグベイトと呼ばれるちょっと特殊なルアーを作ることが多いんですが、その流体力学やアクションを安定させているヒレの働きの考え方って、ラジコンのダウンフォースと一緒なんですよね。最近試作しているジョイント部分のピッチを小さくしたルアーもラジコンのサスペンションの構造から着想を得たものだったりします」

「結局やっているうちに、意外と別物なようでいて通じることの多いことに気付かされますね。例えばラジコンの軸受パーツであるベアリングはリールにも使われていますし、アルミやプラスチックなど、パーツメーカーが扱う素材もほとんど一緒。毎日会社でいじっているものと変わらないので、ここはこうじゃないかなと、自分たちでパーツを作ったりして遊んでます」

そんな白川夫婦の姿をみてか、布教活動が功を奏してか、DRT社内ではラジコン趣味が一般化。会社の屋上にコースがつくられ、そして保養所であるANGLERS CAMPにハチイチ用のコースを設置するに至ったのだという。

「ハチイチに熱をあげてる僕たちですが、今のところは社員や知人と一緒に草レースを楽しむぐらいで、本格的な大会には参加しないようにしてるんです。レースもやり始めたら僕も絶対にハマることはわかっているんですけど、きっとラジコンとの付き合い方も変わってしまいそうなので。今のバランスを保ちながら、面白い製品を作り続けられればと思っています」

釣り具とラジコン、そしてポータブル電源
これぞ白川家の三種の神器!

アウトドアを自分のスタイルで楽しんでいる白川さん夫婦。彼らの底なしのパワーは、釣りとラジコンと、そしてJackeryポータブル電源から無限に供給されているのかもしれません!

おふたりが愛用しているJackery ポータブル電源「300 Plus」は、288Whの容量に加えて、定格出力は300W(瞬間最大600W)。約重量3.75kgと片手で難なく持てる軽量設計で、どこでも手軽に持ち運べるのも特徴です。Jackeryのポータブル電源の中でも2番目にコンパクトなサイズなので、キャンプや防災用にもおすすめです。

今回は、アウトドアでラジコンを楽しんでいるDRTの白川さん夫婦に、仕事と遊びの哲学を教えていただくとともに、ラジコンの魅力を聞かせていただきました。

バスフィッシングなどの動的アクティビティと合わせてもよし、キャンプやラジコンといった静的なアクティビティと合わせてもよし。昨今は何かと電気の力を使って遊ぶギアが多いので、Jackeryのポータブル電源を使って、皆さんもより自由に外遊びを楽しみましょう!

<プロフィール>

白川友也さん

三重県出身、滋賀県大津市在住。カスタムロッド工房から釣り事業を開始し、2007年にDRT(当時はディビジョン)を設立。カスタムロッドからルアーにも進出し、可変ビッグベイトのクラッシュシリーズを始め、数々のオリジナリティあふれる釣り具を世に輩出。元パンクスというバックボーンもあり、ロック、ストリートのテイストを釣り具に融合、他にはないアプローチでアングラーを魅了している。


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